先週から看過できないサービス低下が起きている。ファイナルファンタジーXI(以下FF11) アトルガンの秘宝の拡張コンテンツID登録ができない問題である。
ヴァナ・ディールの冒険者ではない人にこの問題の経緯を説明すると、今回スクウェア・エニックス(以下スクエニ)は一つの平等を保とうとした。新しい拡張コンテンツ「アトルガンの秘宝」のサービススタートを全世界同時:4月20日 日本時間昼頃としたのである。
オンラインゲームのコアタイムは夜なので、夜の19時からサービススタートになる米国冒険者が優遇される気がする点はとりあえず置いておくとして、ここで問題が発生した。拡張コンテンツのID登録ができないという問題である。拡張コンテンツIDが登録できないと当然拡張コンテンツは遊べない。新しいサービスも新エリアも新アイテムも何もなしである。
この問題が発生した原因はスクエニによると拡張コンテンツの登録に用いる登録情報管理サーバーへのアクセス集中による高負荷のためだそうである。当然である。みんな誰よりも先に新しい世界に飛び出したいのだから。
ところが、この問題。米国では起きていない。これはなぜか。
日本ではインストールパッケージ(要するにDVD-ROMディスクである)の発売日が厳密に管理され、発売日=サービススタート時だったのに対して、米国の発売日はそれよりも早く(というかきちんとした発売日がないことも多い)米国の冒険者はインストールと拡張コンテンツID登録を事前に済ませて、サービススタートを迎えたわけである。
発売日を守りたい気持ちは分かる。が、どうせサービススタートまでサービスが得られないようになっているのなら、発売日を縛っておく必要などなかったのではないか。
おかげで、20日に休みを取って昼間から画面の前に何時間も張りついて、拡張コンテンツID登録のリトライを繰り返す日本人冒険者を大量に生み出すことになってしまった(おいらは夜遅くに帰って、2時間で諦めた)。せっかく買ってきた新しいおもちゃで、まったく遊べず仕舞いである。そして5日経った未だに登録しづらい状況が続いていて、明確な回答も謝罪も示されていない。
混雑している場合は10分から20分時間を置いて、再度お試ください…なんていうのは通じないのである。ユーザは自分さえ先に進めればそれでいいのだから。そこまで考えて、対策を施した上で、サービスするべきなんじゃないだろうか。
インターネット上のオンラインサービスに混雑はつき物である。ネットの黎明期にはただいまご利用できません、なんて表示はざらに見た。でも…。
99.99%のQoSでもって提供しなくていいなんて、楽な話だなぁと思うのである。
“ちょっと怒っている” への2件のフィードバック
久しぶりの訪問!こんにちは。
今回もやってくれましたねぇ~。いつものことなので慣れましたが・・・。新要素ビシージも落ちまくりでひどかったようですし。
設計ミスを認めて企業としての対応をしてもらいたいものですね。
いつも好評価なインプレスさんもお怒りのようですw(参考:http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/kouki/kouki.htm)
お!impressの記者いいですね。
ファミ通FFチームみたいにゲーム会社のサテライト部隊同然だと報道機関の意味ないもんなぁ。