週末は、あちこちでかけつつも、2つのニコニコ生放送を楽しむことができました。
ひとつは、ゲームミュージックコンポーザーによるトーク&ライブ「おとや」第1回~愛が100万トンたりないぜ!~。コンポーザ自らが作曲した曲の思い出を隠れ蓑に、様々な宣伝をする番組です。間違っているけど、この説明でだいたいあってるはず。
トリオ・ザ・DS10 を生で見たことがある人には佐野電磁さんのキャラクターはおなじみですが、もちろん今日も佐野さんが大暴走し、最終的には15,000人近い視聴者でその様子を楽しみました。お祭り騒ぎをテレビで見ながら、コメントでお祭り騒ぎをするようなものです。何をいいたいんだかわかりませんが、そういうことです。
「おとや」を大人数でつながっているライブ感を楽しむ面白さ、とするなら、双方向性を楽しめたのが、フリーアナウンサー郡 正夫さんのコーリーのテスト放送でGO!。
基本的には郡さんが一人でしゃべる(これから放送する準備中っぽい)ラジオなのですが、視聴者が書き込むコメントが流れると、それに郡さんがリアルタイムで反応するのが面白い。生放送の FAX やメールなんて目じゃないくらいの、パーソナリティーとのつながってる感です。
この2つのニコ生を楽しんで思い出したのが、10年前に期待していた「ある面白さ」。
2000年にスクウェア(今のスクエニ)が開催したプライベート・ショウ「SQUARE MILLENNIUM」の中で初公開された「PlayOnline構想」のムービーには、2つのニコ生を彷彿とさせる、ゲームや映画、音楽をみんなで楽しんだり、その感想を言いあったり、といった様子が描かれていました。
友達と一緒に映画を見に行って、見終わった後「面白かったね」って言い合うことってあるじゃないですか。あれをリアルタイムで、しかも場所と時間を超越してできる。映画以外もできる。「共感」…面白さの原点。
結局PlayOnline 配下での音楽配信もコミック配信も映画配信も実現せず、ゲームは FF11 のみが生き残り、みんなで一緒に冒険をして時を過ごすことはできましたが、それ以外のものを楽しむことはできませんでした。
ニコ生を見ていて、10年経ってやっと面白さを提供してくれるものが出てきたな、と感じました。しかも、コンテンツ側からも反応がある。コンテンツ提供側も反応を見て、提供する内容を変えられる。
音楽は自分で演奏したもの、映画は予告編程度…とまだまだ課題は多いけれど、少なくとも今のテレビやラジオには勝てない面白さを提供できるサービスのヒントがニコ生にはある気がします。