映画『ターミネーター:新起動/ジェニシス』

ターミネーター:新起動/ジェニシスの T-800

ターミネーター:新起動/ジェニシスの T-800

大作押し寄せる夏休み映画の中で『バケモノの子』と迷いに迷った末、迷走を続けた三作目、四作目を見ても応援し続けてきたファンとしては行かねばならぬと『ターミネーター:新起動/ジェニシス』を見てきました。


本作『ターミネーター:新起動/ジェニシス』は、スカイネットが1984年に送り込んだ T-800 がチンピラたちに服をよこせと要求する、とてもとても見慣れた場面から始まります。いつも通りならチンピラたちは服を奪われるわけですが、今回は違う。その場面にもう一体の T-800 が現れます。サラ・コナーはか弱いウェイトレスではなく、トラックを駆り見事な射撃で未来からやってきたカイル・リースを救います。

その後の展開は1作目を下敷きにしながら、2〜4作をなかったことにして(笑)展開していくのですが、1・2作目に魅了されたファンならきっと楽しめるはず。旧作を思い起こさせる戦闘シーンもあちこちに用意され、67歳とは思えないシュワちゃんの演技も迫力満点。ナノマシン化した敵の高速アクションはさすがに苦い方の笑いがこみ上げるけれども、アクション映画のバトルシーンに限界が来ているのは本作に限った話ではないので仕方がないところかも。

そしてドラマ部分もパワーアップ。一作目では男女の愛を、二作目では母と息子、父と息子の親子愛を描き、今作は父と娘の親子愛が焦点に。第4作を見た頃は子供どころか結婚すらしていなかったのですが、ジェニシスを見た今は人の親になってみると違うもんですね。親子愛にグッと来て、<自主規制>のところでは思わず涙があふれてきました。

かつては大根役者と言われていたシュワちゃんも、トゥルーライズとジングル・オール・ザ・ウェイを経てしっかり板についた、クールに笑わせる演技を随所に盛り込んでいて、飽きることなく最後まで。

ターミネーター:新起動/ジェニシスのサラ・コナー

サラ・コナーを演じるのはメイクによって見た目年齢が変わりまくるエミリア・クラーク。普通に見ると全然違うのに、映画に入り込むと所々でリンダ・ハミルトンに見えてくるんだから不思議。そしてすごく幼く見えるのに、しっかり強い母を感じるからまた不思議。

一方でジョン・コナーとカイル・リースは今回も役者が変わり、3作目以降ブレブレになったキャラクターイメージが今回もブレブレに。さすがに三作目以降の失敗の原因がなんだったのか、いい加減に理解して欲しかった(笑)もう、この映画は T-800 とサラ・コナーで持つんだ。間違いない。

リブート第一作目ということでなんと三部作やるつもりなんだとか。4作目のメガホンを撮ったマック・Gもそんなことを言っていた気がするけど、どうなることやら。いずれにしても1・2作目が好きなら行って損はなし。これから押し寄せる大作を考えると、早く行かないと終わっちゃうかもしれませんよ!

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