2日に、日本でも iTunes Match が開始されたようです。
iTunes Match は iCloud 上に、所有している自分の iTunes ライブラリの楽曲を 25,000 曲まで保存し、どの iTunes デバイスからでもアクセス可能にするサービス。パテントトロールのせい著作権の関係で日本でのサービス開始が遅れていましたが、ぼくの iPhone でも2日午前8時位には、ボタンが現れたのを確認しました。
さっそくボタンを押してみましょう!
iTunes Match 登録しちゃう?迷ってみちゃう?
…とボタンを押して良いのかどうか。このiTunes Match、年額3,980円、月にすれば331円。決して高い訳ではないのですが、果たして…。
25,000曲というのは、普通の人であれば十分であるということで設定されているのでしょう。けれど、サントラを大量にライブラリに入れているぼく。サウンドトラックの CD というのは一曲一曲の時間は少ないものの曲数が多いもの。25,000曲なんて少ないし、すでに Google Play Music も使えているのでメリットが少ないようにも思えます。
ところが、Apple の iTunes Match のページをよく読むと…
そのうえ、あなたがもともと持っていた曲の音質が低くても、iTunesがマッチさせたすべての曲はiCloudから256Kbps AAC、DRMフリーの音質で再生されます。
Apple – iTunes – iTunes Match
Ω ΩΩ< な、なんだってー!
ハードディスクとメモリーが極めて限られていた、”リキッドミュージック”の時代を知らないボーイズ&ガールズには分からないかもしれません。その昔、コンピューターやケータイで聞くための音楽は CD から自分でリッピングをしていた時代があったのです。音楽ファイルサイズのビットレードも自分で指定することができましたが、限られたサイズですぐに一杯になってしまうハードディスク、CD-R、MP3 プレイヤー等々。結局あまり大きなビットレードは指定できず、泣く泣く128kbps などを指定していたのです。男は黙って320kbps という人も中にはいましたが。
それが今なら DRM フリーの 256kbps AAC として蘇るんだ、ヒャッホイ!さっそく登録するぜ!どうせ、3,980円なんてちょっと働けば回収できる金額なのだから対したことはないぜ←間違った労働観
Mac から iTunes Match に登録してみる
オンラインの Mac で iTunes でミュージックを開くと新しいタブとして Match というのが追加されています。
年間登録料 ¥3,980 という自己主張の激しいボタンを押して、Apple ID のパスワードを入力すれば完了。登録料もすぐに請求がかかります(笑)
次に、iTunes Match に追加した Mac のライブラリにある音楽ファイルの情報を集め、iTunes Store に送信し、マッチングするというプロセスが開始されます。
ライブラリ次第で時間は変わりますが、試しに1万曲入っている Windows マシンをマッチングさせたら、一晩では終わりませんでした(白目
というわけで、Mac と Windows を同じ Apple ID でもって iTunes Match 登録した後のライブラリです。
先頭行の項目行で右クリックすると、iCloud の状況という項目を表示できます(この項目は iTunes Match に登録しないと表示されません)。
この項目で表示されるのは概ね以下の様な理解で良い…と思います。
- マッチ
- ライブラリの音楽ファイルと同じ楽曲が iTMS に存在する。25,000曲にはカウントされない。
- 購入した項目
- iTMS で購入した楽曲。25,000曲にはカウントされない。
- アップロード済み
- iTMS には存在しない音楽ファイル。25,000曲にカウントされる。
- 待機中
- マッチングまたはアップロードされていない音楽ファイル。
- 不適格
- 品質が悪く iCloud にアップロードできない音楽ファイル。
…だいたいこの通りだと思うのですが、同じアルバムの中でもマッチされるものとアップロード済みとなるものがあったりして、条件もよくわかりません。マッチングに失敗してるのかもしれないので、もう一度マッチングしなおしたら治るのかもしれませんが…。
この Mac に入っていない楽曲をクリックすると、iCloud にアクセスしてストリーミングで再生されます。右クリックしてダウンロードを選択すれば、Mac に保存することもできます。
なお、操作中の Mac(デバイス)に入っていない楽曲ファイルも大量に表示されて、ライブラリがあふれんばかりになって困るという場合は、メニューの「表示」→「クラウド上の音楽を隠す」で Mac に入っている楽曲ファイルのみに限定することができます。
自動更新の解除方法も確認
iTunes Match は毎年自動的に更新されてしまうそうなので、一応解除の方法も確認しておきましょう。
メニューの「ストア」→「アカウント情報を表示」で、Apple ID のパスワードを入力して、「アカウントを表示」です。
強調したところの自動更新をオフで解除できます。簡単ですね。
別のコンピュータを iTunes Match に登録
同じ Apple ID を入力している別のコンピュータを iTunes Match に登録する場合も同様の手順です。
このコンピュータを追加ボタンをクリック。そういえば、Windows は マイコンピューターになったのに、Mac は未だにコンピュータ、なんですね。
iOS デバイス(iPhone、iPad)を iTunes Match に登録
iOS でも使っている Apple ID で既に Mac から iTunes Match に登録しているので、「設定」→「iTunes & App Store」、又は「設定」→「ミュージック」を開けば、iTunes Match をオンにできるはずなのですが…
登録の案内が出てきて
登録しますか。してます!
登録済みです。知ってますよ!
…というのを5回くらい繰り返しても、なかなかオンにできなかったのですが、原因がわかりました。
別のデバイスで、iTunes Match のマッチングをしていると、新しいデバイスを iTunes Match に追加できない。これが原因でした。
別のデバイスのマッチングが終わったので、再度「設定」→「ミュージック」を開くと
「iTunes Match に登録」がオンオフボタンに変わりました。
オンにします!
するといきなり iPhone 内のライブラリのマッチングが開始します。
iPhone のライブラリは同期しており、iPhone の中にしかないファイルは存在しなかったので、マッチングはすんなり終わりました。
おや、タブの順番が何やら変わりましたね。
ぼくは Genius は使わないので、もしかしたら初期状態に戻っただけかもしれませんが。
一応「その他」タブを除いてみましたが、iTunes Radio はありませんでした。やはりまだ米国とオーストラリアだけなのでしょうか…。
で、肝心の楽曲ですが、どうやら iPhone 上に同期していた楽曲ファイルは根こそぎ iCloud のファイルに置き換わるらしく、iCloud のボタンを押すとダウンロードが始まります。
太い円がダウンロード中ですね。細い円は待機中。
一度ダウンロードすれば、iPhone の中に保存されるので良いのですが、これ移行期には大量にダウンロードしないといけないかもしれませんね。iPhone とコンピュータを持っているという人はたいてい固定回線もあると思いますが、携帯電話回線オンリーな方は 7GB の壁には気をつけはなれや!
果たしてオールデイミュージックは蘇ったのか?
最後に現在の状況をお伝えしておくと、楽曲ファイル1万曲のうち、2割がマッチ、2割がアップロード済み、6割が待機中でした!全然終わりません!
マッチしたのも、やはり2005年以降のアルバムが多いですね。ドラクエのサントラも DQ7 はアップロード済みで、DQ8 はマッチ、とかね。Capsule とかは2000年のでもマッチしたりとかね、やっぱり J-POP は強いですね。ゲ音勢は辛いですな…。