ギークとの会話もこれでばっちり WordPress 用語集 #wacja2012


おはいおでこん! 突然ですが、WordPress も成熟し、耳目を集めるたびに優秀なユーザーも増えてきていることから、はじめたばかりの人には難解な用語も増えてきている気がします。

ぼくは HTML 3 から入り、テーブルレイアウト、CSS と順を踏んで学びましたが、フォーラムなどを見ているといきなり WordPress から入る方もいらっしゃるようなので、ここらで用語集という形でまとめてみることにしました。

用語を知りながら、WordPress の周辺事情なども知ってもらえたら、と思っています。

なお、この記事は「WordPress Advent Calendar 2012」の企画の一部でもあります。WordPress パパ友でもある、よつばデザインの後藤さんからバトンを受け取りました。パパいいとこ見せちゃうもんねーと思っていますが、バトンリレーのほうは結構切れまくってるみたいですね。

WordPress について

ME 版(えむいーばん)
かつて日本で提供されていた WordPress の日本語版。Shift-JIS や EUC-JP などの文字コードもサポートしていた。実は世界初の他言語パッケージだっとことはもっと知られてよいはずだ。
コア
WordPress 本体のこと。具体的には wp-admin、wp-includes のすべてと wp-content の一部を指す。WordPress は4ヶ月に一度大型アップデートが行われ機能が追加されているが、そのたびに多くの人が使うものをコアに、一部の人だけが使うものはプラグインにまかせる、といった方針で取捨選択がなされている。
.org 版(どっとおーぐばん)
サーバーを契約するなど自分で用意し、そこにインストールをして使う WordPress。GPL ライセンスのもと誰でも無償にて利用でき、カスタマイズも自由に行える。対義語に .com 版がある。
.com 版(どっとこむばん)
米 Automattic 社が運営するレンタルブログサービス。基本無料で利用でき、独自ドメイン・カスタム CSS などプラスアルファの機能を有料にて提供している。あまり知られていないが、ごく一部の広告をクリックしてくれちゃいそうなユーザーには広告を表示している。あいにくと筆者は見たことがない。対義語に .org 版がある。
日本語版
WordPress | 日本語 サイトにて配布している WordPress パッケージ。メッセージが日本語で表示されるようにするための言語ファイルや、日本語で WordPress を使うために便利な WP Multibyte Patch プラグインを同梱している。対義語に「本家版」などがある。
本家版
いわゆる WordPress.org で配布されている WordPress パッケージ。言語ファイルは含まれておらず、すべてのメッセージは英語で表示される。対義語に「日本語版」などがある。

テーマ・プラグイン

テーマ機能
WordPress サイトのデザインや表示項目を手軽に変更できる機能。ブログサービスなどでは「スキン」と呼ばれるものに相当する。PHP と HTML、CSS の知識があれば、成せばなる。
デフォルトテーマ
WordPress をインストールした際に初期状態で有効となっているテーマ。WordPress 1.5 でテーマ機能が実装されてからは default という名前のテーマがデフォルトテーマの座を占めていたが(Classic というテーマも同梱されていた)、WordPress 3.0 以降毎年新しいデフォルトテーマへと変更されるようになった。Twenty TenTwenty ElevenTwenty Twelve と続いている。
無料テーマ
無料配布されているテーマ。中には WordPress のデータをすべて削除したり、サイトを見た人を危険なサイトへとリダイレクトする不正なコードを混入させて配布しているものもあるので、無料テーマを使う場合は WordPress テーマディレクトリで配布されているものを使うとよいだろう。
有料テーマ
有料で配布されているテーマ。Premium Theme などとも言われる。売り切りのものもあれば、サポートのみ有料といったものなどもある。ただし、有料だからといって絶対に不正なテーマが含まれていないわけではないので、使う際にはきちんと確認をしてからのほうがよいだろう。
プラグイン
WordPress の機能を拡張するための仕組み。PHP の知識があれば、成せばなる…とはとても思えないのだが…そういうときは必殺プラグイン検索で乗り切ろう。
有料プラグイン
テーマほどの数ではないが、有料のプラグインも存在する。有料と謳うだけあって、欲しくなりそうな機能を搭載していることが多いが、有料だからといって絶対に(ry

コミュニティ系

コデックス
コデックスとは古代の写本のことで、WordPress では公式ドキュメントのことを指す。公式とは言いつつも、登録を行うことで誰もがドキュメント作成に参加できる。筆者は mediawiki が苦手なので、得意な方にぜひがんばっていただきたい。
フォーラム
WordPress 日本語サイト内に設けられたユーザー同士の助け合いサイト。コワクナイヨ。このサイト自身も WordPress で運用されている。業務利用のユーザーも利用できるが、納品期限が近くて切羽詰まっているからといって至急の回答を要求してはいけない。既存の質問を尋ねると他のユーザーが不機嫌になるのは何もこのサイトに限ったことではない。このサイトに助けられた人は困っている人を助けてあげよう。
WordCamp
WordPress ユーザーたちのためのカンファレンスイベントの総称。世界初の WordCamp は2006年にサンフランシスコで開催された。日本では2008年の東京を皮切りに、2012年12月現在11回開催されている。現在では開催の際に守らなければいけない手続きやルールも定められており、得るものも多いが実現するのもそれなりに大変。
WordBench
WordPress ユーザーたちのための地域コミュニティのこと。勉強会からフォトウォーク、勉強会に偽装してカニやカレーを食べるイベントまで実に様々な交流が日夜行われている。WordCamp が大規模で、WordBench が小規模、ということでもない。イベントに大きいも小さいもない!のである。最寄りの地域のグループがない場合は自分が発起人となって始めることもできる。
わぷー
英表記: Wapuu。WordPress 日本語コミュニティが産み出した日本公式のキャラクター。ユーザーからの公募と投票により名称が決定された。カネウチカズコさんがデザインを担当されており、GPL ライセンスのもと誰でも利用することができる。当初 Wappy に決まったが、すでに同名のキャラクターが存在したため、この名称に変更された。ご当地わぷーなど、地域ごとに W マーク以外のいろんなものをかじるわぷーも存在する(一部わぷーじゃない人もヒットするが気にしてはいけない)。

というわけで、WordPress ビギナーの方からよく質問されるなぁと思うことをまとめてみました。これも加えて!という奇特な方がいましたら、折を見て追加致します。

さぁ、知らないことばかりで怖い!と思ってる人も知ってるふりしてどんどんアプローチしちゃいましょう!


“ギークとの会話もこれでばっちり WordPress 用語集 #wacja2012” への2件のフィードバック

僕だって何か出来るはずですよ (*’-’*) #wacja2012 | Foreignkey, Inc. へ返信するコメントをキャンセル

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