最初に断っておくと、ウィル・スミス大好きです。『I, Robot』も『アイ・アム・レジェンド』も映画館に足を運んだくらい。
基本的にスーパーヒーローものなんですが、凶悪な悪者が出てきて、それを倒してめでたしめでたしというような単純なストーリーラインではないところがいいですね。
緻密な設定が下敷きにあって、映画の約束事を破るようなストーリー展開とどんでん返しがたまりません。
この『ハンコック』もそんな作品です。
酔っ払いのハンコックはスーパーヒーローにして嫌われ者。犯罪者を捕まえようとしても、周囲の建物を破壊してしまい、人々に迷惑をかけてばかり。あるときに命を救ったPR会社勤務のレイが、ハンコックのイメージアップ計画を申し出る。
前半はレイのイメージアップ計画で、ハンコックがみんなから好かれるヒーローになるまでを描いています。あちこちにユーモアが散りばめられているので笑いながら見ていられますが、比較的ありがちな展開。
しかし、後半は前半からは予想もできないような驚きの展開が待っています。
エンドロールでは、エンドロールになるとすぐに席を立つ人をあざ笑うかのような仕掛けが待っています。
映画館に見に行くなら、最後まで席を立たないで!