この道わが旅英国探訪3:湖水地方へ~これで君もばっちり英国鉄道マスター~


この日は朝から一人で湖水地方へ行くことに決めていました。湖水地方はイングランド北部に位置する美しい湖が点在する地域で、英語ではthe lake districtと言います。映画「ミス・ポター」で描かれた場所でもあり、ロケ地でもあり、要するに美しい草原をピーター・ラビットが跳ね回ってると思ってもらえればいいです(間違い)。

湖水地方へは車やコーチでも行けるのですが、英国観光局の案内にはマンチェスターからですら8~9時間というステキな時間が書いてあったので諦めて駅に来たというわけ。

バーミンガムインターナショナルステーション

これがBirmingham International Rail Station。見ての通り自動改札ありません。というか、検札もありません。切符を買わずにホームまで行けてしまいます。

ブリットレイルの券売機

切符は窓口でも買えますが、電車が近づくと長い長い行列ができるのと、何か難しいことを言われると理解できる自信ナッシングだったので、自動券売機で買いました(自動券売機が全部埋まることはあっても並ぶことはありませんでした。みんな機械が苦手?)。

自動券売機はタッチパネルになっていて、「Other Station」というボタンを押すと、画面上にQWERTYソフトウェアキーボードが表示されるようになっています。「Windermere」と入力して、ウィンダミアまでの切符を購入。決済はクレジットカードを挿せるようになっているので、クレカでスマートに(ICチップ付クレジットカード、暗証番号が必要です)

イギリスの列車は結構高いです。隣の駅まで3ポンド(600円位とでも)とか。今日買ったのはウィンダミアとの往復切符(Saver Return)で62ポンド(13000円位)。かなりの距離を稼いでくれるので、基本特急列車だと思ったほうがいいみたいですね。

ウィンダミアはエジンベアEdinburgh行きでOxenholmeからローカル線に乗り換えだそうなので、エジンバラ行きを探します。

ブリットレイル電光掲示板

なんか、Oxenholmeって書いてないけど、大丈夫かな?

心配だったのでホームで駅員さんに「I’m going to Windermere. This train’s OK?(ウィンダミア行くんだけど、この列車で大丈夫?)」と中学英語で聞くと「Sure.」とのことなので乗車。

ブリットレイルの社内

列車の形状は新幹線や特急車両に近いですね。席はほぼ満席で、ドア付近はかなり人が居ます。イギリスの列車、意外と混んでます。

しかし、この列車、Birmingham New Street Stationで散々待たされたあげく、逆走をはじめました。一体どうなる……?と思っていたら、車内検札に来た車掌さんに「YOU、電車間違ってるYO。Derbyで降りて、バーミンガムに戻るといいYO」と言われてしまいました。

車掌さんによると、エジンバラ行きの列車はVirgin Trains(Englandの西側を走る)とCross Country(Englandの東側を走る)と二つの会社が運行していて、僕はCross Country行きに乗ってしまったみたいです。

ダービー駅

ダービー駅前

転んでもただでは起きないおでは、とりあえずダービー駅前でも撮影。ここは濃いこげ茶色のレンガが印象的な街のようです。とりあえず時間がないので、すぐさま次の列車でバーミンガム駅へ。タイムロスです。えらいこっちゃ~。

ブリットレイルの車窓から

こんなカントリーサイドをひたすら北へ向かいます。

ランカスター駅

乗っていた列車はOxenholmeには行かないようで、ランカスター駅にて下車し、乗り換えです。あいにくと次の列車は50分後。ということで…

ランカスターの町を歩いて

駅を出て、ランカスターの町を歩いてみました。こんなことができるのも、改札がないから。どんどん歩いていくと、ランカスター城が見えてきました。

ランカスター城

ランカスター城は征服王ウィリアムの部下であったロジャーが建てた歴史あるお城。あいにくの曇天ですが、そのほうが似合うかも。

ランカスター城からの眺め

ランカスター城2

お城がオープン

お城が「オープン」ってのもまた面白い表現ですね。

駅に戻って、Oxenholme行きの列車を待ちながらほかの人を眺めていると、旅行客に限らずいろいろな人が駅員に列車と到着するプラットフォームを聞いていました。それくらい分かりにくいっていうことですね。ぼくもしっかりと確かめて次の列車へ←だんだん英語で質問するのが苦じゃなくなってきたらしい。

オクセンホルム駅

Oxenholme the Lake District駅はその名の通り湖水地方の入口です。長けれど、これで駅の名前です。

オクセンホルム駅近くの農場

また駅の外に出ているのは、ここでもウィンダミア行きの列車が50分待ちだったから…Orz。

ウィンダミアの町

こうしてなんとかウィンダミアの町に到着しました。

ウィンダミアの町2

この町はすっかり観光地のようで、飲食店やホテル、ペンションがとても多いです。

湖が見えてきた

駅からどんどん町を下って行くとウィンダミア湖が見えてきました。左下に歩いている人は「ザ」とカタカナが書かれた謎のシャツを来た英国人でした。一体なんぞ…。右側に映っている映画館では目下、インディージョーンズ4を上映中…。見たい…。時間さえあれば…。

ウィンダミア湖

ウィンダミア湖到着。

人間に慣れきった白鳥

湖のほとりでは白鳥が気持ちよさそうにひなたぼっこ中。おばあさん二人組に休暇で来たの?と声をかけられたりもしました。

湖水地方には他にもいろいろと見所があるのですが、残念ながらここで時間切れ。最初に電車を間違えたのが響きました。ここで一泊するくらいの日程のほうがいいかもしれませんね。

でもおかげですっかりイギリス鉄道マスターです(*’∇’)ノ


“この道わが旅英国探訪3:湖水地方へ~これで君もばっちり英国鉄道マスター~” への5件のフィードバック

  1. 古い建物がとても素敵ですねぇ。建物が街にとけ込んでいるような風景、こういう風景って癒されます。日本でも明治、大正時代には素敵な建物があったのに片っ端から壊して現代風の建築に変わってしまいます。現代の建物は大きいなとか高いなぁとかは思いますが美しいとは思えないんですよねぇ。ちょっと明治村にでも行ってデザインの研究でもして貰いたい(笑)でも日本でこういった古い建物を壊すとき耐震基準ってのがいつも理由の一つになるようですがイギリスでは問題ないのでしょうか?

  2. イギリスに行ってらしたとは!綺麗な写真ですね~。めちゃくちゃ懐かしい。僕はそうですねー、ちょうどAlbrightonのような田舎町の学校に行っていたので、余計に懐かしいです。それにしてもLHRからB’hamへ行って、ドライブして、InterCityで湖水地方へとは、さすがおでさん、まさにこの道わが道。
    イギリスの電車は遅れて当たり前。変更があってもなかなか電光掲示板に表示されなかったり、アナウンスなかったり、、、だから直接駅員さんに聞いた方が早いです。さらに、大きな駅だと駅員2人に聞くとなおベター。2人して違う事言ってるのはよくある事ですから(笑)

  3. >Yutakaさん
    イギリス人は古いものにこそ価値を見出すそうなので、余計とそういうものが残っているような気がします。
    あとはイギリスは地震がない国なのと、日本は湿度が高すぎてあまり長く家が持たないというのもありますね。

    日本の田舎の田園風景はとてもいいと思うのですが、地震でなくなったりするわけなんですね…うーむ。

    >Toruさん
    なんだってーーーー、Toruさんに聞いておけばよかったw<2人して違う

    確かに鉄道遅れまくりですよねー。5分くらいは平気で「On time」表示してるし。7分くらいからやっと新しい時間を設定しますけど、それでも遅れてきますよね(笑)

  4. はじめまして!
    バーミンガムから湖水地方に行くので検索をかけていたらこのブログにたどり着きました!
    いやぁ、やっぱイギリスの鉄道は複雑なんですね・・・
    僕が前回ロンドンに行ったときは殆どtubeしか使わなかったので^^;
    えっと、いくつか質問があるんですけど、バーミンガムから湖水地方に行くにはどれくらい時間がかかるんでしょうか?
    あと往復何£かかりましたか?
    それと、バーミンガムから行けるいい感じの観光地があったら教えてほしいです!
    図々しく書き込みしてしまいましたが、どうかお願いしますm(__)m

    • >hiro さん
      鉄道を乗り継いでいったので、4時間ちょっとくらいですかねー。
      連絡があまりよくなかったのと文章にも書いたとおり、平気で鉄道が遅れるので長くかかってしまっています。

      ウィンダミアまでは往復62ポンドでしたので、それほど高くないと思いますが、
      ロンドンからなら飛行機とかのほうが良いみたいですね。バスだと7時間とか。

      バーミンガム周辺であれば、ベタですがコッツウォルズに足を延ばすのがいいとおもいます!

フォームは コメントしてほしそうに こちらを見ている……!

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