以前にも来た事のある、ここ滋賀県湖北地方ですが、今年もミズアオイが綺麗に咲いたと聞いて見に来て見ました。
群落…と書いてしまいましたが、実はこのミズアオイ、この水田を耕している方が育てられたものなんですね。これでも、今年は花が少ないそうで、来年こそは一面に咲かせたい、とおっしゃっていました。
群生地(?)近くの細い道を抜けて、琵琶湖へ。さらにどんどん進むと月出集落という部落がありました。夜でないのが残念ですが、きっと素敵な月が見えるんじゃないかな。
琵琶湖を後にして、ちょっと北へ、敦賀まで足を伸ばしました。敦賀港にある記念館(兼休憩所)で近くに景色のよい湿地があると教えてもらったので、今度はそこに行くことにしました。
熊出没に付き注意、なんていう看板にめげずに山道を登っていくと、そこには…
なんでも5万年ほど前からある湿地で長く稲作が続いてきた場所だそうですが、近年の減反政策から水田が放棄され危うく大阪電力ガスの基地にされそうになったところを買い取って緑化保護地区にしたというもののようです。僕たちが日本の自然の風景と思うような風景って、実は手付かずの…ではなくて大半が農業や林業といった営みを通じてできて来たものなんですよね。美しい国とかいってた内閣は崩壊寸前で実に結構ですが、考え無しに減反政策を続けていくと本当に美しい風景までなくなっちゃうぞ、なんてことをこの風景を見ていて思いました。