FF12クリアしました(感想など)


というわけで、クリアしました。

クリアレベル:51
クリア時間:53時間
初回プレイで攻略情報とかはまったく見ていないので、もっと短縮できそうな感じです。

レベル上げ、といった行為がほとんど必要のない昨今のFFに比べると、敵も強くリンクやアッドといったMMORPG的な要素も入っているのでなかなか歯ごたえがある内容でしたが、終わってみると意外とあっさり。

naoyaさんところを見ていると結構戦闘批判する人が多いようなのですが、私もnaoyaさんに賛成で戦闘は面白いと思います。ガンビットをうまく組み合わせると思い通りにキャラクターが戦ってくれるので、まさに監督気分。代打福留がホームラン打ったところなんてまさにこんな気分でしょう(←中日ファン)

よく言われることだけど、最近のFFはほとんど映画であって、操作の余地がありませんでした。ちょこっと戦ったら、すぐイベント、戦う、イベント、で冒険は?みたいな。このFF12はその状況を変え、イベントよりも戦闘や謎解きのほうに時間を割いており、ガンビットやトリックで新しいプレイ感を提供してくれています。私はこの点を強く評価したいのですが、映像が綺麗だから、ストーリーが感動できるから、という従来のFFが提供していたものを求めて買っている人が多いのも事実。

私がクリアしてうーーんと唸ってしまったのも従来のFFと同じものを求めていた部分があるからかもしれません。ちょっとネタばれもあるので、続きにて。

<ここから先はクリアした感想になっています。ボスの名前とかは書いてませんが、ネタばれにはご注意を>

さて、なぜ唸ってしまったのかというと最後までストーリーを進めてもヴァンがアーシェに刺されなかったからまったく感動しなかったから。FF10は言うまでもないですが、クライマックスに向けてシナリオ的に盛り上がるのが従来のFF。

今回はラストの直前でだらだらとダンジョンが長すぎる上に、特に終盤感じていたことなんですが、主人公であるにも関わらずヴァンがほとんど話に関わっていない。さんざんバルフレアがこの物語の主人公は自分だとか言っていましたが、まさにそんな感じ。バルフレアとアーシェ以外存在意義なし。一体、ヴァンとアーシェを最初に発表したのはなんだったのか。今回はナンバリングFFで初めて、主人公ヴァンにすら名前をつけることができませんが、普通RPGをするときって主人公に自分を投影するものですよね?その主人公が蚊帳の外…orz(←失意体前屈

挿入歌『Kiss me Good-Bye』とメインテーマ『希望』の使い方もきわめて疑問。特に前者は愛する人との別れがテーマの曲であるにも関わらず、まったく違うシーンで使われてしまっています。挿入歌であるなら、ストーリーが盛り上がる中盤から終盤あたりにかけて使えばよいと思うのですが、出し惜しみしすぎではないかなと。

でもって、戦闘。今回はとにかく戦闘がきついと言っていますが、特にボスがきついんですね。超巨大な敵を相手に戦いをするので、ボスの強さが際立っているのはいいんです。何がザンネンだったかというと中盤以降のボスの攻撃パターンがほぼワンパターンなこと。

序盤~中盤のボスは嫌らしい位に状態異常の攻撃をしてきて、それを回復してる間にピンチになんてことも多いのですが、後半のボスはどれもこれも強力な単体攻撃をしてくるばかりで、回復が間に合ってしまえばなんてことのない敵ばかり。戦闘も後半盛り上がってくれないと困るんです!でもあれこれ試行錯誤しないといけないのはほとんど前半のボス…。うーん、ザンネン。

…などとザンネンな点を上げはしましたが、非常に完成度は高い作品だと思います。細部までに書き込まれたグラフィックに、重厚な音楽、松野イズムあふれる演出などなど。シナリオをもーちょっとなんとかしてまた新しいFFを作って欲しいなと思います。

(…そういえば、タクティクスオーガやベイグラントストーリーもコアユーザには評価されて、ライト層には非常に評価悪かったですね…今思い出しました…。)


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