5歳の息子にドラクエ11を与えて良かったとおもうこと


家族でドラクエ

要約すればタイトルの通りなのだけど、ちょっと前置きで登場人物のご紹介。

  • まずぼく。ドラクエシリーズは全作リアルタイムプレイ。6歳の幼稚園児を子に持つ元勇者。
  • 妻はドラクエ4に思い入れが強い、これまた元勇者。
  • 現在6歳の息子。初テレビゲームはスーパーマリオメーカー(妻が易しいコースを作って遊ばせた)で、ドラクエビルダーズの体験版とドラクエヒーローズを途中までプレイ。ドラクエ11をプレイしはじめたときは5歳。6歳になるまでに無事クリア。

ウン十年前、ドラクエに人生の面白さを教えてもらった元勇者はこの度、ドラクエ11を息子に与えることにした、というお話。

DRAGON QUEST XI をプレイするムスーコ

気をつけたこと

  • ぼくたち夫婦もゲーマーなので、ゲームを楽しむには一時間では到底足りないことは理解してるつもり。
  • でも1時間経ったらゲームをやめさせるようにした。
    (1時間でクリスタルタワー〜エウレカ〜闇の世界がクリアできるか!)
  •  画面に近づき過ぎないよう、プレイする場所や姿勢を守らせた。

「お仕置きよっ!!

悪かったこと

総じて良かった、と思ってるので、先に悪かったことを書いておこう。と言ってもそこまで悪くはないけれど。

ぼくはゲームは娯楽だと思っているので、ゲームしかできない子にはなって欲しくない。勉強なんかが友達よりもできなくて、幼稚園や学校で劣等感を感じるようなことにはなって欲しくはないと思っているので、ゲームの前に必ず、幼稚園でやっているのと同程度の勉強をさせるようにした。

具体的にはアルファベット、足し算、ひらがな。その日の気分や体調にもよるけど、概ね息子はちゃんと勉強してくれていた。

何が悪いのかって?

それは
「勉強が終わったら ドラクエを遊ぼうか」
だったのが、やがて
「ドラクエしたいから 勉強する」
になってしまったから。

おやすみの日に至っては、まだ寝ぼけているぼくの布団にやってきて、
「パパ お勉強終わったから ドラクエやっていい?」
だって。

完全に馬面人参である。

良かったこと

  • 漢字かな混じりの文章をスラスラ読めるようになったぼくじゃなくて息子が。
    ぼくが子供の頃遊んでいたときはファミコン時代。当時メッセージはすべてひらがなだった。ドラクエビルダーズやヒーローズは漢字が使ってあって、ルビ(読みがな)は振られていない。息子はお話もルールも分からないまま、剣を振るってモンスターを倒したり、お家を建てたりとインタラクションを楽しむだけ。どのように進めてよいかが分かっていなかった。

    一方でドラクエ11の3DS 版には一応ルビが振られている(わざの名前や、装備画面、下画面はダメだった…)。

    そこでバトル中を除くすべてのメッセージを音読させることにしてみた。ゲームをしながら、本を読んでるのと同じ効果を狙ってみた、というわけ。

    文章をスラスラ読めるようになったのはもちろん、日常でも漢字の読みを教えて上げれば意味を把握できるようになった。

  • 語意を質問してくるようになった堀井節が特徴的なドラクエ。スタッフが代がわりしたのか、時代の流れか、「ただの しかばねのようだ……」は「すでに こときれているようだ……」に変わったものの、それでもまだまだ、実生活ではあまり使わない、しかも難解な言葉があふれている。

    (そういえば、しかばね(屍)は、死体をひらがなで「したい」と書くと欲求の「なになにをしたい」と混同する、という理由で堀井さんがわざわざ「しかばね」を選んだんだっけ)

    漢字の読みは分かっても意味が分からないものは、言葉の意味を質問してくるようになった。ドラクエに限らず。

    いざ、言葉の意味を問われると、なんとなく意味を捉えているものも多いことに気づかされ、ぼくも意味を調べてから教えることを求められた。まさに生徒から学ぶ、だね。

    ただ…
    「ねーねー パパ いかずちって どういう意味?

    実生活に役立つとは限らなそう……。

  • うまく行かなくても諦めないことを教えられたこれは少しネタバレになってしまうのだけれど、DQ11で最も人気があったセリフの一つ。勇者とは。
「……勇者とは!
最後まで けっして…… あきらめない者のことです!
  • 運動会だったり、発表会だったり。
    事あるごとに息子にこのセリフを言い聞かせた。「勇者とは。ドラクエの中ではなんて言ってたっけ?」先日幼稚園で秋の作品展示会があったのだけど、そこに展示されていた息子のメダルがこれ(マラソン大会に向けて自分用の金メダルを作ったらしい)。
「さいごまであきらめない」と書いてある……
「さいごまであきらめない」と書いてある……

 

最後に

堀井ゆうぼんさん、齊藤よーすぴさん、スタッフのみなさん、とても素敵なゲームをありがとうございました。物語から音楽まで、何もかもが息子の記憶に焼き付いたと思います(彼の鼻歌はおおぞらをとぶ、です)。

次回作はぜひ、プレイステーション 4版も含めて漢字にルビを振ってください。よろしくおねがいします。


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