WordPress 4.1 のベータ版(4.1-beta1)がリリースされました。4.1についても Feature as plugins という形で機能をまずプラグイン化して開発が進められてきました。
「この中で 4.0 を使い倒したものだけが、4.1について語りなさい」と言われたら、このブログを書けなくなりそうですが、それもそのはず。WordPress 4.0 がリリースされたのは9月のこと。
この2ヶ月で何が変わったのか、恒例の見た目と体感中心のファーストプレビュー行ってみましょう(クエリ周りもだいぶ変わっているけど、文章に起こすとラリホー話になるので…)。
インストールからダッシュボードまで
見た目上も体感上も変化ありません…。
新デフォルトテーマ:Twenty Fifteen
こちらが2014年のデフォルトテーマ Twenty Fourteen。デザインを放棄したまとめブログなどで見飽きてきましたが、これからは新しいデザインになりそうです。
これが Twenty Fifteen。モバイルファースト、レスポンシブ…うーん、とにかくミニマル過ぎてもう余り形容することがありませんね。
Twenty Fourteen はハイカラーのグリーンやらオレンジやらが気になることもあったので、こちらのほうがよりコンテンツに集中することができそうです。
シングル画面。
アーカイブ。とにかくミニマル。
テーマの管理画面…ですが、独自のカスタマイズ要素もなく、サイドバーすらミニマルです。
なお、WordPress Importer プラグインで日本語テーマユニットテストデータをインポートしようとしたら、下記エラーが出てしまい、不完全なインポートになってしまって、あまりいろいろなページはテストしていません。きっと誰かが解剖してくれていると思うので、お任せしまs
[php]Strict Standards: Redefining already defined constructor for class WXR_Parser_Regex in /pato/to/wordpress/wp-content/plugins/wordpress-importer/parsers.php on line 408
Strict Standards: Declaration of WP_Import::bump_request_timeout() should be compatible with WP_Importer::bump_request_timeout($val) in /path/to/wordpress/wp-content/plugins/wordpress-importer/wordpress-importer.php on line 38[/php]
新・集中執筆モード
これまでの集中執筆モードは、エディター右上にある全画面表示を模したアイコンをクリックする必要がありました。
新しい集中執筆モードでは、上記のスクリーンショットの画面のまま、エディターで文字を書き始めると自然とモードが移行します(※ベータ版ということで、この挙動がデフォルトになっています)。
具体的にはエディターを除く左右のカラムが消えてしまいます。
一方で通常のエディターがそのまま残るので、プラグインなどで追加したボタンなどはそのまま使うことができます。個人的に集中執筆モードを使いたいのに、集中執筆モードではボタンが無くなってしまって困っていたので、この変更は大歓迎です。
エディターからフォーカスを移すと、このように左右のカラム(メニュー含む)が復帰します。
一般設定画面からの言語パック追加
WordPress 4.0 からインストール時に、インストールしたい言語を一つ選択すると、その言語パックを自動的にダウンロードし、適用した形で WordPress をはじめることができるようになりました。
一方で、新しい言語を追加するためには
- wp-config.php ファイルに
define('WPLANG', 'de_DE');
を追加。- 管理画面 wp-admin/options-general.php に行き「サイトの言語」で「Deutsch」を選択し保存。
- 管理画面 wp-admin/update-core.php に行き「Update translations」をクリック。
- ドイツ語言語パックの自動インストールが開始される。
- wp-config.php の WPLANG の記述を削除。
といった面倒な手順が必要でした。
WordPress 4.1 からは上記の手順は不要になります。
一般設定画面の「サイトの言語」のプルダウンから、適用したい言語を選択して、「変更を保存」ボタンを押下すると、言語パックがダウンロードされ…
自動的に新しい言語が適用されます。試しにフランス語を適用してみました。C’est bon!
というわけで、これにておそらく WPLANG を define する手法は廃止されると思います。
新・インライン画像ツールバー
インライン画像ツールバーって何?という方は下記のスクリーンショットを参照。
エディターで挿入した画像を選択した際に出てくるツールバーのことで、WordPress 4.0 では「画像の編集」と「削除」のみの挙動でした。
(なお、スクリーンショット内の本文と写真とは関係がありません)
その「画像の編集」を選んだの「画像詳細」はこの通り。
WordPress 4.1ではインライン画像ツールバーがパワーアップ。画面遷移なしで、align を変更できるようになりました。
画像の編集では、サイズも変更できるようになっていますね。
セッション UI(Sessions UI)
CMS としてのセッション管理機能の強化です。
複数のユーザーが WordPress にログインしている場合に、プロフィール画面またはユーザーの編集画面の最下部に「すべてのセッションからログアウト」させるボタンが追加になりました。
ところで、「強度表示器」の「器」って要りますかね…?「強度表示」でいい気がするし、更に言うと「パスワードの強さ」のほうが分かりやすい気がしてきました。
一部または全部が 4.2 へと持ち越しとなる機能、入るかもしれない機能
- Hook Recursion(フックの再帰):4.2へと持ち越し #17817
- テーマ・プラグインのインストール・アップデートをカッコよく:画面遷移なく、インストールボタンが「インストール中」となり完結するように。4.2へと持ち越し #29820
- Taxonomy :4.1で改善されるもの、4.2以降に持ち越しとなるものあり。
- WP API:4.1での実装はまだ諦めていないっぽい?
リリーススケジュール
beta1 のリリースも約2週間遅れていますが、現在のところ12月8日をターゲットに開発が進められています(Related with Pearl Harbor? :( )。