WordCamp Kansai 2014 に参加して痛感した「もう一度英語リスタートしなきゃ」

WordCamp Kansai 2014

グランフロント大阪で開催された WordCamp Kansai 2014 に参加してきました。

都市ではなく地域単位で開かれる国内初の WordCamp

このブログを継続してお読みいただいている諸氏には言わずもがなですが、WordCamp とは WordPress Foundation の規律に則って開催される WordCamp のお祭りです。

通常は Tokyo や Nagoya など都市の名前を冠するのですが、今回は Kansai ということで、 ファッションデザイナーのお名前地域名を冠して、複数の都市が合同で企画されています。

Kansai で進めたいという話は秘密裏に随分前から伺っており、 首謀者実行委員長のヌカコさんからは「いつならお前は参加できるのだ」と確認までいただいていたのですが、個人的に6月”も”忙しく「前半ならあるいは…」とお答えするのが精一杯でした。

しかししかし、もちろんぼくの都合だけではないのでしょうけれど、6月中旬を避けて6月前半にしてくれた手前、行かないわけには行かなかったわけです。高校生の英語の参考書的に言えば、なぜ行かないでいられるだろうか、いやいられない、です(こんな翻訳、ダメ、ぜったい)。

今回は5年ぶりに WordPress の創始者 Matt WMulleweg が参加する、とあって、妻は自称世界初の WordPress Baby であるこでこを Matt に見せたかったようです。
となればいざ家族で行かん、関西へ。

大空の彼方へ

おおぞらは おまえのもの。 まいあがれ そらたかく!

行きは飛行機を予約。2歳半になるこでこにとっては初めてのフライトになりました。

2歳児は膝の上に乗せるという条件で航空券の購入は不要なのですが、余りある陸マイルをオトナ利用してこでこの分も座席を取りました(…が、離着陸の際は座席に座らせず、膝の上で抱えてください、と言われ、その後も彼は膝の上で窓の開け閉めを楽しんでしまい、席は要らなかった気がします)

耳抜きなんて教えることもできないので、離陸後に泣いたり、何かしらトラブるかな、と覚悟していたのですが、全くの杞憂でした。彼の退屈対策は必要なものの、これなら海外にも行けそうです。

ヨドバシ梅田

大阪には何度も来ているのですが、梅田駅の目の前とか、頼もしい水先案内人が一緒にいたりとか、自分の力で冒険するのは実ははじめて。っていうか、なんなんですが、ネクロゴンドの洞窟並みの大阪駅のダンジョンさは。ダンジョンを抜けるまではずっと不安感に苛まれながらの行軍でした。

この日は妻の友人とお食事し、大阪駅真上にあるホテル グランヴィア大阪に宿泊。少し壁が薄い気がしますが、抜群の利便性で、子供連れパーティには助かりました。

グランフロント大阪

そして 夜が開けた……!

10時過ぎに会場に着くと、受付は長蛇の列。今日この日まで全く何らお手伝いをしていないわけですが、翌日のコントリビューターデイでは「世話役」という大厄大役を仰せつかっているので、スタッフルームにてスタッフTシャツを受け取りました。紺色ベースでかっこいいですね。

おでっせいは スタッフTシャツを そうびした!

メインカンファレンスルームは超満員

到着時間が遅かったので、メインカンファレンスルームはすでに立ち見に。会場のキャパシティから苦渋の決断だったと思いますが、Matt が登壇することからもメインの部屋はもう少し広いと良かったですね。

ヌカコさん

実行委員長のヌカコさんの挨拶では、世にも珍しいうなづく練習が。肯定だけではなく、否定や疑問も含めてリアクションをして欲しい、というヌカコさんの人柄がにじみ出た挨拶だったと思います。

キミはナゼ WordPress を使うのか

Nao さん

続いて Nao さん(…と呼ぶ人も少なくなって来た気がしますが、高野直子さんです)が登壇。タイトルは『今、WordPress を使う理由』。

ぼくが今、WordPress を使う理由は、WordPress を使いはじめた頃と違ってめっきり忙しくなってしまい、自分とって最も学習コストが低く、パブリッシングできるツールだから。

Katz さんや hissy多生さんが、しきりと concrete 5 の魅力をアピールしてくるので、コンクリも気になってはいるものの(そして律儀に?記事も読んでいるので魅力は理解しているものの)、まとまった時間が取れず検証もできない状態です。

なんでも WordPress 批判が必ずしも間違っているとは思わないけれど、自分にとっての学習コスト、実現コストが低いことも、そのツールを選び、使う理由として、十分な理由なんじゃないかな、と思います。WordPress を使い続ける理由はのちほど。

Nao さん同様、ぼくも WordPress に関わってから10年近いわけですが、これだけ変化の多い業界において10年も使われ、そしてまだまだ多くのユーザーが使っていて、さらには勢いに陰りが見えないということはすごいことだと思います。

20年後にも WordPress が使われているなら、それはすごいことだと思うし、このポジティブなエコシステムであれば、それは難しいことではないだろうと思います。

Matt「大阪よ、俺は帰ってきた」

早朝まで東京で飲み歩いていた Matt くん。Nao さんが大阪のホテルにチェックインしたところまでは確認したものの、その後一向に会場に現れず、スタッフをヒヤヒヤさせていましたが、司会の mamy さんがセッションの予定変更をアナウンスした直後に登場しました。

Matt「大阪よ、オレは帰ってきた」

基調講演は Matt の生い立ちから。ヒューストン出身でお父さんは油田関係に勤めていたとのこと。「コンピュータを使ってもいいよ、でも壊れたら自分で治すんだよと父に言われていた」そうな。うちもそうしよう。この間、使っていない iPhone 4S を完全ロック失敗で工場出荷状態にしたこでこだけれども。

Matt は Movable Type からブログをはじめたそうで、それはほかに選択肢がなかったから。ぼくはテキストサイトから tDiary に移り、Movable Type に移行し、さらに WordPress に変えて、今に至ります。

彼はその後、b2/cafelog を使い始め、b2 にパッチを送ることでオープンソースの面白さを実感していったのだそうです。「オープンソースにパッチを送るのはドラッグよりハイになれるよ」とのこと。Say Yes

有名な b2/cafelog のクローズ事件が起きます。創始者のミシェルが突然いなくなってしまったんですね。 オープンソースはもちろんオンラインから突然友人が姿を消してしまう経験が何度かあるので、とても共感できました。何があったのかは分からないから、無事でいればいいんですが…。

WordPress における日本の大きな貢献のことも話に出てきました。Otsukare さんと hiromasa さんのことですね。「数千のファイルをすべて書き換えて日本語にしていた。クレイジーだと思った」Otsukare さんお元気ですか〜?

今では glotpress をはじめ、翻訳を取り巻く環境はぐっと良くなりましたが、WordPress 4.0 ではさらにランゲージパックを導入することで、さらにより良い環境にしたいとのこと(この記事はあらかた翻訳し終わったので、ちょっとお待ちを)。

Matt は今アジアへの取組みを強化するために、生徒として謙虚にアジアを訪問しているそうです。アジアのデータセンターの増設や日本人の社員募集もその一環とのこと。

逆にきっと一生日本のことで理解できないと言っていたのがウォシュレット。「Shower って書いてあるのに、下から出る。シャワーは上からじゃないの?」自宅のトイレ2つともにウォシュレットをつけた僕が、その魅力を教えてあげなければ!(…と思っていたのに Matt は夜の懇親会に姿を現しませんでした)。

基調講演の後、妻の念願叶って、Matt と写真を撮ることができました。こでこは人見知り中なので嫌がってるし、ぼくは撮影していたので、写っていませんが…(涙

元某ハンバーガーチェーン最大手の社員が語る WordPress から学んだこと

組長

digitalcube の小賀さんは珍しく原稿を朗読。Matt も含め、日本語を理解できない人のために、スライドに英語字幕を入れたからだそうです。

「人様がタダで公開してもらったものを使って、ビジネスしていることをコミュニティの人から責められるのではと思っていた」と小賀さん。国内においてテーマ販売で最も成功していたチームにはみな興味津々で、手ぐすね引いて待っていましたよ。

そのテーマ販売だけではビジネスとしてはなかなか苦しかったとのことですが、オープンソースの WordPress を使ってどのようにお金を作り出していくか、ということだけではなく、社員の多くが集まるオフィスを持たない分散型ワークスタイルを貫く Automattic から、働き方そのものを学んでいったことが語られました。

仕事柄コーポレート・ガバナンス(イーブルにならないように、ということよりも、どのように経営の意思を伝達し、実行していくか、という意味において)にはいろいろ考えるところがあって、digitalcube は小賀さんのリーダーシップはもちろんのこと、少人数の精鋭たちがそれぞれ自ら考え、実行していくことができていると思っています。

Matt に聞きたかったのは、かなりの人数になりつつある Automattic で、分散型のワークスタイルがなぜ成功しているか、ということでした。信頼できる人を採用し、だからこそ、任せられるということに尽きるのかもしれませんけど…もっと英語ができれば…orz

午後は会場を散策

お昼は WordBench 名古屋な人たちとご一緒しました。お昼から戻ってくるのが遅かったのもあり、希望のセッションは満席になってしまっていました。

こでこを連れて立ち見と言うのも辛いので、スポンサーブースを回ったり、友人とお話したりして過ごしました。

わぷーマグカップ

会場内にある問題に答えるとクジ引きができるクイズラリー。

あたりを引くと豪華景品がもらえ、ぼくは一番人気のシール(…)をもらいました。いいもん、わぷーマグカップはこでこ用にこっそりもらったもん(るっちんさん、ありがとう!)

わぷースタンプ

参加者全員が首からかけているネームプレートに押せるように用意されたスタンプ。わぷー(写真左)がかわいい。他にも開発者(写真右)とユーザーのスタンプを押して見ました。

ConoHa ちゃんから大当たりを引いたムスーコ

仕事熱心な ConoHa ちゃんはここにも来ていて、こでこがクジ引かせてもらったところ、当たりを引いていました。父に似なくてよかった!

だいぶ疲れたのかこでこはこの後爆睡してしまったので、スタッフルームで休ませてもらいました。

WordCamp Kansai 2014 スタッフ

最後のお仕事でスタッフ全員の写真をパシャり。合図とかなかったので、こちらを向けていない人もいますが、そこは各自 Photoshop で

Get on the dance floor!

懇親会は会場近くのクラブ OWL OSAKA で。クラブっていっても、アレですわ、ホンマもんのダンスフロアーですわ。

EDM 大好きなので、結婚前はよく 新木場の ageHa とかに出かけて行ったものです。しっかりその血を引いたのか、睡眠取れて全快したのか、こでこは音楽に合わせてノリノリで踊っていました。

そんなうちらとは対象的に、懇親できない!という声も結構聴きましたね。確かにうるさい、どこに誰がいるか分からない、暗すぎる、食事やドリンクに並んでて時間を取られる、などなど、なかなかコミュニケーションを取るのは大変でした。ただ、300人収容できる箱がるきっとここだけだったんじゃないかな、と実行委員を擁護しておきます。

ゆりこさんセッション:組長サイトの作り方

懇親会のハイライトはなんといってもゆり子さんのライトニングトーク。利用目的や利用団体の制限を受けない、という GPL の特徴と、暴対法はじめ法律の制約の元で、以下に組長サイトを作るか、というものでした。

カタギに制作を頼めない

先ほども書いたように、WordPress に関わってから随分経ちますので、GPL の素晴らしさは十分理解しているのですが、一方で GPLv2 or later の限界も理解しているんですよね。

もし暴力団のせいで家族に何かあったら、そのときぼくは暴力団に WordPress 日本語版を使って欲しくないと思うだろう、と想像するのです。このあたり、Matt はどう思うん?って聞きたかった。ああ、もっと英語ができれば…!

2nd Day: Contributer Day

Camp 2日目はコントリビューターデイということで、各チームに分かれて WordPress に貢献しようという、日本の Camp 史上初の試み。Camp に限らず関西ではこれまでにも何度か、勉強会ではない、WordPress からもらったものを WordPress へとお返しする取り組みが行われてきました。この方面では関東より活発なんじゃないかな。

Samuel さん

最初はコアコミッターでもあるサムさんから、make.wordpress.org サイトを中心とした WordPress へのコミットについて紹介がありました。サムさんの英語はとても聞き取りやすかったです。

翻訳チームの島

ぼくは、テーマやプラグインの翻訳チームのリーダーを任されていたので、新幹線までの少ない時間でしたが、基礎的な翻訳の仕方から、仕上がったものを作者へとお返しするところまでをご説明し、みんながもくもくするのを見守りました。

新幹線の時間もあり中途半端になってしまったのが心残りですが、手順をちゃんと聞きたい!という奇特な方は WordBench 埼玉あたりにいらしてください。みっちり教えます!(笑)

午後からは日本語版作成チームで集まって、サムさんからいろいろお話をお伺いし、要望や懸念点をお伝えしました。作業が楽になるのは歓迎だけど、パッケージの検証が困難になると困るな、とか。これまでマルチバイト関連のチケットは結構無視されてきたんだよなどなど。

WordPress 日本語版作成チーム、Samuel さんと

WordPress 日本語版作成チームは見事なまでに日本中に散らばって暮らしており、集合するのは久しぶりということで、サムさんと一緒に記念撮影しました。miyoshi さんが欠席なのが惜しまれる!

そんなこんなでぼくの WordCamp Kansai 2014 はこれにて終了です。楽しかったというのももちろんだけど、慌ただしくてあまりみんなと話せなかったり、そもそも会場で出会えない人もいたり、それ以上に英語をもっと話せるようになりたいと思いました。

Matt はともかく(笑)、サムさんや KEL さんの英語は半分以上分かるんです。でも、理解するのになけなしの CPU は100%消費張り付き状態で、考えを英語にして返すにはリソース不足。うう、精進しなくては。

WordCamp Kansai 2014 に参加して痛感した「もう一度英語リスタートしなきゃ」” への3件のコメント

  1. 「暴力団に使ってほしくない」というのは難しい問題ですよね。銃を作っている人も「これで家族を殺されるのは嫌だ」と思っているでしょうし。
    ただ、 Camp, Bench, フォーラムから暴力団を排除することは可能でしょう。ソフトを使うことの制約はできませんが、サポートを与えないことはできるので。

  2. わわ。わたしの情報ゼロのサイトまでリンクしてもらってありがとうございますっ(爆)早く整備しないと。。。(==;)ほんと、英語Reスタートしなければと、、私も思いました。。
    またお会いできますようにー♪

  3. ピンバック: WordCamp Kansai 2014 参加者ブログリスト #wckansai ‹ nuuno

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