この記事は、WordPress Advent Calendar 2013 の21日目の記事…のはずでした。現在21日の47時半ですが、気にしたらあかん。
さて、これを書…プー……ピポパポパピピポピポ
ピーピーピーピーヒョロロロ
ピーブピブーピーガーーーーーーーーー
お、つながった?すいません、すいません。ダイアルアップが切断されてしまったようです。
さて、これを書いている僕も、これを読んでくれているであなたも(いつもありがとうございます!)、インターネットにつながっているわけですが、今でこそなんでもアリなインターネットも、その黎明期には情報の共有が主流でした。
とりわけインターネットの前身の ARPANET において当初軍関係や大学のみに接続が開放されていたことや、利用自体も研究をはじめとする非商用利用に限定されていたことで、論文や研究成果などの情報が中心となって公開されていました。
今でこそ手のひらのスマホからインターネットに接続できますし、日本なら非常に安価にブロードバンドにつなげますが、当時はコンピュータはもちろん通信回線も極めて高価で、大学と大手企業位しか専用線を持っていなかったというのも事情の一つかもしれません。
今だとすぐ消されてしまいますが、インターネットに移行してからも爆弾の製造方法などが堂々と(?)公開されていました。研究という名のもとに、ま、おおらかな時代だったわけです。
ま、そんなわけでインターネットとは情報を共有する場だったわけですね。Twitter で大喜利してもいいけど、それがメインじゃないわけです。
話を WordPress に戻すと、いろいろな情報やノウハウが WordPress を通じて共有されていますね。先に大学の話が出したので、大学で例を挙げると…たとえば東大の高木・谷口研究室も WordPress で論文や研究成果を公開しています。
しかも、よく見ると全講義ノートまで PDF でありますよ!試験前にコピー機に並んでシケプリ印刷するのは過去の話なのか!(オチツケ
コホン…。
WordPress 自体のノウハウもまた広く共有されています。ぼくもいくらか記事を書いていますが、それは WordPress もまた黎明期であった2006年頃、まだ WordPress の専門書籍もなかった頃に、今では遅筆あるいは寡黙になってしまった先人達が WordPress ブログでノウハウを公開してくれていたことに習ってそうし始めたに過ぎません。
これは WordPress に限らず、知を共有しようというインターネットの住人たちならではなのかもしれませんが、ふとリアルの世界を振り返ってみると同業他社が事務レベルで細かくどのように業務遂行しているのか、などという情報はなかなか手に入りません。
CQサークルみたいなのはありますが、製造業の企業の業務・コスト効率化が中心で、たとえばサービス業の会社がその事例を参考にするのもムリというものです。
コンサルタントは事例を集めてきてくれますが、結構でないくらいにお高い。B 社も M 社も高い。いや、優秀なのは認めますけどね…。WordPress のようにほとんど費用がかからず情報を入手できることはまずありません。
それくらいに価値があることだと思っています。費用がかからないのに、価値があるってとても逆説的ですが、でも伝わりますよね?
“Share the love” は WordPress のreadme.html に書いてある一節で、日本語翻訳チームではこれを「分かちあい」と訳しました。提案してくれたのは mako さんだったと思います。
WordPress には数百万ドルのマーケティングキャンペーンもなければ有名なスポンサーもいませんが、それよりもっとすばらしいみなさんがいます。もしあなたが WordPress を楽しんでくれているのなら、友達にそれを伝えてください。自分よりまだ WordPress の知識がない人のためにセットアップの手助けをしてください。あるいは、WordPress を見落としているメディアのライターにメールを送ってください。
ほら、今年の流行語大賞にもなりましたよね?「わ・か・ち・あ・い(^人^)」って。
これからも WordPress を通じた「分かち合い」が続くことを願って。
WordPress Advent Calendar 2013 の22日目…はもう、まがりんが書いてくれているから安心ですね。