WordPressで重複コンテンツ防止する方法 カテゴリーページの場合
WordPressのカテゴリーページでは、子カテゴリーの記事も親カテゴリーの記事リストに表示されてしまいます。この仕様が重複コンテンツを作ってしまいやすいのです。
フィードを眺めていたら流れてきたこの記事。Fb でちょろっと感想を書いても良かったのですが、きちんとブログにしてアウトプットしておいたほうがいいかなと思ったので、重複コンテンツについて僕の考えを書いてみます。
さて、件のブログで何を気にされているかというと、
例えば、「東京」という親カテゴリーの下に「渋谷」という子カテゴリーがあるとします。
渋谷カテゴリーに多くの記事をポストしてしまうと、東京カテゴリーに、渋谷カテゴリーの記事のリストが同じように掲載されてしまい、重複コンテンツと認識される可能性があるのです。
”掲載されてしまい”…まではその通りです。それが WordPress の仕様ですが、親子関係があったとしても複数のカテゴリーに登録した以上、それがユーザーの想定というものではないでしょうか。
では次に、そもそもの「重複コンテンツ」とは何でしょうか。
検索エンジン界の校長先生こと、Google 先生によると…
重複するコンテンツ – ウェブマスター ツール ヘルプ
一般に、重複コンテンツとは、ドメイン内または複数ドメインにまたがって存在する、他のコンテンツと完全に同じであるか非常によく似たコンテンツのまとまりを指します。多くの場合、偽装を意図したものではありません。悪意のない重複コンテンツの例には、次のようなものがあります。
- 通常のページと携帯端末用の簡易ページの両方を生成するディスカッション フォーラム
- 複数の異なる URL で表示またはリンクされる商品ページ
- ウェブページの印刷用バージョン
だそうです。件のブログで親カテゴリーと子カテゴリーの両方に記事(ほとんどの場合は記事の抜粋だと思われる)が表示されるのは、悪意のない重複コンテンツ例の2つ目”複数の異なる URL で表示またはリンクされる商品ページ”に近いものだと考えられそうです。
では重複コンテンツがあるとその記事が不当に低く評価されるのでしょうか?その答えもまたGoogle 先生が回答しています。
サイトに重複するコンテンツが存在しても、偽装や検索エンジンの結果を操作する意図がうかがえない限り、そのサイトに対する処置の理由にはなりません。重複するコンテンツが問題となるサイトで、上記のアドバイスが反映されていない場合、Google の検索結果に表示するコンテンツのバージョンは Google が選択します。
同じコンテンツだから検索結果に載せる必要がないと検索エンジンが判断してるだけで、記事に価値があって悪意ある偽装や操作がない限り、ちゃんとどちらかがインデックスされるのです。重複コンテンツがあるから、サイトの価値が落ちると判断するほど検索エンジンは浅はかではありません。むしろ超頭いいです。
(そもそもカテゴリーアーカイブのページは、ブログの中のコンテンツを熱心に探したい読者が、同じカテゴリーの記事を一覧にして見たいと思って必要とするコンテンツであって、検索エンジンから流入してくる人のためのものではない気がします。カテゴリーページが検索結果に出てくるのをぼくはあまり見たことがありませんし、出てきたとしてもクリックするとは思えませんけど。)
検索エンジンのために記事の質や読者にとっての利便性・必要性以外のところで、何かしなきゃと対策をしようとするのは、検索エンジンに少しでも多くインデックスされていれば読者が流入するという幻想が根底にあるように思います。
せっかくわざわざ検索エンジンが検索結果を最適化してくれているのなら、それにまかせておけばいいと僕は思います。したがって、件のブログの対策はまったく必要がない…さらに言えば、All in one SE◯ みたいなク◯プラグインはさっさとアンインストールしrMatt Cutts も認める通り WordPress に関してはいわゆる巷で流行の SEO 対策は必要ないのです。
必要なのは検索結果の上位に表示されるくらい、読者に必要とされる記事と、検索結果に表示されたときにクリックしたくなる魅せ方(Human Eyes Optimization)ではないでしょうか。
“WordPress で重複コンテンツを防止する必要はない” への3件のフィードバック
[…] 開発タグ: WordPress WordPress で重複コンテンツを防止する必要はない | 8bitodyssey.com […]
[…] それに対して出てきたのがWordPress で重複コンテンツを防止する必要はない(8bitodyssey)です。検索エンジンに任せておく、という意見です。 […]
[…] カイブはあらかじめ検索インデックスに含まれないようにすべき」という話かと思うのですが、全くナンセンスだと思います。ここからはおでさんの記事と同じようなことを書いてますが […]