先日 3.7 が出たばかりのような気がする今日このごろ、皆さんいかがお過ごしでしょうか。持ち回りの順番から WordPress 3.8 のリリースリーダーを務めることになったおでっせいです。
今日はリリースしたばかりの WordPress 3.8 beta1 日本語版を使って、恒例の変更点ファーストプレビューをしてみたいと思います。
ようこそ画面
アップデートを終えてログインした直後に現れる恒例のようこそ画面ですが、残念ながらまだ 3.7 のままでした。はい、次!
MP6 による新しいダッシュボード
前はどんな風だったか忘れてる人はいないと思いますが、これが 3.7 までの、つまり現役のダッシュボード。
こちらが新しいダッシュボード画面です。フラットデザインとなり、クリーンかつシンプルに仕上がっています。
WordPress 3.8 はいくつかの実験的な機能をプラグインとして開発し、コア(本体)に反映する形で開発が進められていますが、このダッシュボードも MP6 というプラグイン(とレンタルブログの WordPress.com)にて開発が進められていたものの成果となります。
ただし、MP6 そのままかというとそうではありません。
こちらが、WordPress 3.8 に MP6 を適用したときのダッシュボード。アイコンの有無など、よーく見ると、3.8 とは細部が違っているのがわかります。
また、MP6 では7種類のカラースキームから配色を選ぶことができますが、
3.8 では現状4種類のカラースキームとなっています。
ダッシュボードにあるウィジェットにも変化があります。
投稿数やディスカッション数を表示していた「現在の状況」ウィジェットは「サイトのコンテンツ」と名前が変わり、よりシンプルな表示に。
「最近のコメント」ウィジェットは「アクティビティ」となりコメントの他、予約投稿や最近公開されたコンテンツを表示するようになりました。
「クイック投稿」も「クイックドラフト」に微妙に名前が変わっていたりします。
「WordPress ブログ」と「WordPress フォーラム」、「プラグイン」の3つのウィジェットは「WordPress ニュース」ウィジェットにまとめられました。
そういえば、「被リンク」ウィジェットがどこかに行ってしまいましたが、「アクティビティ」ウィジェットにまとまってるような気がしないでもありません。
3.7 まで表示オプションにこんなにたっぷりとあったウィジェットが…
こんなにスッキリと。
そして、もう一つ。これまでは「スクリーンレイアウト」という名称で、ウィジェットのカラム数を1〜4より選ぶことができたのですが、その選択もどこかに行ってしまいました。
おかげで、3カラムも要らないのに、3列目が消すことができてません。
THX 38 による新しい外観 > テーマ UI
外観 > テーマの UI も変わりました。
こちらが、従来のテーマの管理画面。
そして、これが 3.8 のテーマ管理画面。THX 38 というプラグインにて開発が進んでいた UI を取り込んだものです。
余談ですが、THX 38 はスター・ウォーズで有名なジョージ・ルーカスの実験的映画『THX 1138』に由来しています。またアメリカン・グラフィティに出てくる車のナンバープレートは『THX-138』となっていたりします。
さて、本題に戻して、「新しいテーマを追加」を押すと…
あ、アレ…?
まだ開発中ということで、こういうこともあるでしょう。ということで、次いってみみましょう。
新デフォルトテーマ「Twenty Fourteen」
2013年も半ばになってやっとリリースされた Twenty Thirteen がこちら。
今度は2014年になる前にフライングでリリースされてしまいそうなのが、こちら Twenty Fourteen です。
上部にページリスト、左カラムにコンテンツリンクを配置し、本文の上(写真だと黒く文字のない部分)は目立たせたいコンテンツをグリッドやスライドで表示させることができます。
シングル画面はこのようにシンプルに。カラフルだった前作と違い、かなりモノトーンです。
バイク便のメッセンジャーとして働く、犬好きの青年のサンプルページを表示するとこのような感じ。長文でも読みやすいですね。
さらにさらに、大きなディスプレイでは2カラムになっていますが、スマホで見ると1カラムに。レスポンシブにもちゃんと対応しています。
カスタマイズ画面には Featured Content というメニューが追加されており、ここでFeatured Content の表示を設定できます。Grid はこのようにタイトルを並べる模様。
Slider はその通り、スライドできるようになっています。
新しいウィジェット UI
これが 3.7 までのウィジェット画面。
そしてこちらが新しいウィジェット画面です。
マウスだけではなくて、タブレット端末のようなタッチデバイスでも選びやすくしたのかなと思います。
ただ、ウィジェット UI のステータスはまだ “development” のため、変更の可能性やもしかしたら 3.8 では見送り、という可能性もあるかもしれません。
最後まで目が離せない開発
他にも、JSON Rest API や Omnisearch などが “development” となっています。Feartured Content は残念ながらキャンセルとなってしまったみたいですね。
そんな 3.8 は12月12日リリース予定です。