映画『スカイライン – 征服 – 』

スカイライン -征服-

スカイライン -征服-

──親友を祝う誕生パーティに参加するためロサンゼルスにやってきたジャロッドとエレイン。パーティも終わった早朝に青白い光に遭遇する。光を目にした友人の一人は突如その光の中に吸い込まれてしまった。ブラインドの隙間から外を伺うと、巨大な未確認飛行物体が空に浮かんでいた──

第9地区』に近い雰囲気を感じ取って見に行ったのですが、いやほんとにまったくやっちまったい/(^o^)\って感じの大失敗でした。

以下映画『スカイライン -征服-』に関する若干のネタバレを含みます。

怪現象発生、その原因は未確認飛行物体に、エイリアン襲来、エイリアンとの戦い開始、とここまではエイリアン映画のお約束を守っていたのに。驚異的な映像、エイリアン映画のお約束オーケストラ(スペースオペラだから?)と及第点なのに。

なのになのに。にも関わらず、話が進むに連れてそのメッキが徐々に剥がれていくのがわかります。あのエイリアンがどこから来たのが、いったい誰なのか、なぜ人間を食べるのか、とかそういった謎を解明させる気ゼロw

ただひたすらに、美麗な CG の宇宙戦艦とキモくてゲロいエイリアンを見せつけられるシーンがつづきます。あれ、これエイリアン映画じゃなくて SF ホラーサスペンスだったっけ?あんまり脳みそ食べないでよ…。

上空ではステルス爆撃機とエイリアンのスターファイターが超高速の銃撃戦を繰り広げているのに、その真下で斧をつかってエイリアンと戦ってる様は、『ファイナルファンタジー12』を思い出しました。違和感ありまくり。いや、ほんともう戦闘機には勝てないでしょ、人間は。

そして待っていたのは衝撃のラスト。まさかそんな終わり方?こんな中途半端でいいの?たった10人しか入っていなかった映画館、全員がぽかーん、でしたよ。

思うにラストはお約束を外さなくては、とまだ誰も描いていないラストを考えて、結局これになっちゃったのかなと。だって、宇宙船に乗り込んで戦艦を倒したら『インディペンデンス・デイ』だし、地球の空気に弱くて自滅したら『宇宙戦争』だし、エイリアンと共闘したら『第9地区』だし、宇宙人の子供産んだら『エイリアン』だし、きっとこれしかない!!!って思って選んだんだろうね。すごく残念だったよ。

こうなってくると気になるのは、この映画の監督が同じく手がけ(聞くところによると、訴訟沙汰になりかえている)、震災によって公開延期になっていた『世界侵略:ロサンゼルス決戦』の出来。IMDb によるとどっちもひどいとのことで、エイリアン映画は 『Super8』くらいでお腹いっぱいになったほうがよさそう。

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