随分と前のことになってしまいますが、WordCrab Fukui 2011 の午前中に永平寺へ、翌日に自殺の名所として名高い東尋坊に行ってきました。凛とした世界をお楽しみください。
というわけで、この日の福井は近年稀に見る大雪の年の中でも一際雪の降った日。雪深い永平寺にこれでもかとフロストシュガーが降りかかります。
歩いて見てまわるものかと思っていたら、お寺の外観が撮れるのは入り口のところまで。拝観料を払ったと思ったら、続きは建物の中を見て回るようになっていました。
修行中の御坊様は撮影しないように、とのことだったので、被写体は自然と建物になりました。
最初にあったのが傘松閣と呼ばれる建物の中のホール。
天井の絵柄もすばらしく、花や鳥が描かれていました。しっかし予想通り、ここ結構暗いんだな。5年前のカメラのISOでは、かなりの限界撮影。少しでもノイズが入りませんようにと祈りながら撮影。
なんていうのか分からないけど、梁の部分についていた、素敵な文様のオブジェ。
お寺が山に面しているので、このようになんども階段を昇り降りして、お寺の中を行き来します。
建物の中から中雀門と思われる門を見ることが出来ました。しかし、雪のせいで痛みが激しいようで、補修中の残念な姿。ま、見えただけでも良しとします。
仏殿の様子。
廊下の途中に鬼が使うかのような巨大なすりこぎのような棒がつるされていて、そのひび割れた木の隙間に小銭が埋めこまれていました。
法堂の様子。
廊下の途中から見えた外の風景。やはり雪深い。っていうか、雪多すぎ!
もはやなんて呼ぶのかすらわからない豪華絢爛なオブジェ。
つららがかなり長いですね。
永平寺はそれなりに山奥にあるため、後から聞いたところ、こんな雪の日に行くなんて危ないよ、と言われてしまいました。なんだってーー!
地平の果て 東尋坊へ
前日の永平寺に続いて、東尋坊も相変わらずのこの天気。もうね、吹雪いててちょっと先も見えないわけですよ。
東尋坊自体は、このようにお土産物屋さんとお食事処が商店街みたいになっていて、全然自殺の名所っぽくない。この吹雪の中でさえ「寒いから温まってってくださいね~!」「うちにいらっしゃいよ!」「ちょっと押さないでったら」などという声が賑やかに飛び交う中で自殺する気には……ならないでしょうねぇ、たぶん。
※どうも東尋坊タワーのほうに向かうと、最後の電話と呼ばれる公衆電話があったそうなんですが、どうせ東尋坊タワーに上ってもこの吹雪じゃ何も見えないよね、と思ってそちらには行かなかったんですよねぇ。残念。
そんなわけで、観光地としての東尋坊です。はい。
写真の中央、かなりの荒波になっていますが、普段はここから遊覧船に乗るんだそうで。
この崖から飛び降りてもなかなか死ねないと言われる東尋坊だそうですが、これだけの荒波なら落ちたらただでは済まなそうですね。ぶるる。
あわわ。星野さん、今井さん、落ちないでくださいね、ほんとに(笑)
残念なことに天候が回復しないまま、東尋坊を後に。
最後に有名なヨーロッパ軒のカツ丼を食べて帰ってきました。大盛りでもないのにお肉多すぎ!