12月18日、WordBench 埼玉にて勉強会が開催されました。今回はマルチサイト特集的な装いで、前半を yorozu さんによる『マルチサイトの構築』について、後半を webnist さんによる『鬼太鼓 Oni Daiko』プラグインの説明という構成です。
yorozu さん:マルチサイトの構築について
講義の詳細については、yorozu さんのサイトあたりで公開されると思いますので(プレッシャー?w)、マルチサイト導入に対する個人的な感想を書いてみます。
ぼくのサイトはシングルの WordPress で運用されています。それは 3.0 へのバージョンアップ当時、
- マルチサイトにすると動作が重くなるのではないか
- 対応していないプラグインや技術が多いのではないか
- 子サイトへのドメイン割り当てが思うようにいかないのではないか
といった懸念点があったからです。
第一の点については賛否両論あり、なんとも言えません。総アクセス数はサイトのレスポンスにあまり関係ないともいいますが、(マルチサイトの中に人気サイトが複数あれば)単位時間あたりのアクセスがシングルサイトよりも多くなってレスポンスが落ちるであろうことは確かな気がします。多くの人気 WPer たちもシングルサイトでブログを運用しているという現実もあったりします。
…が、このあたりの問題は、ホスティング会社さんのサービス強化のおかげもあって、パワフルなサーバを用意することである程度解消可能だと思うようになってきました。
第二の点については今もその通りだと思います。プラグインについてはマルチサイトに対応しているものが増えてきていますが、サイトマップの問題をはじめ、まだまだシングルサイトで導入した技術をそのままマルチサイトで展開できるわけではないというのが実情だと思います。
第三の点については、子サイトが将来的に人気サイトにでも化けたら、ユニークなドメインを割り当てたいなぁという淡い希望ではあったのですが、以前 WordPress MU Domain Mapping プラグインでテスト的にドメインを割り当ててみたところ、サイトへのアクセスができなくなってしまったことがありました。
今回の yorozu さんのプレゼンでも、この WordPress MU Domain Mapping プラグインを使ったドメイン割り当てについて解説されていて、プラグイン自身のアップデートもあったのだと思いますがうまく行かなかったから聞けばいいや今ならうまく割り当てができそうだと思いました。
というわけで、マルチ化してみてもいいかな?と思っています。
webnist さん:鬼太鼓 Oni Daiko プラグイン
webnist さんのプレゼン、実は WordCamp Tokyo 2008 で Matt が離してくれたプレゼンのオマージュだったって気づきました?進行といい、台詞回しとといい非常によく出来ていたんですよ(笑)
プレゼンの中心(?)鬼太鼓プラグインは、マルチサイトの子サイトから最新の投稿を取得できるスグレモノプラグイン。
これがあれば、親サイトをポータルにしたり、ジャンルごとに子サイトをつくっておいて親サイトのポートフォリオでまとめて子サイトの更新情報を表示して誘導することもできます。
年明けにはキャッシュ対応してくれるはずなので、これまたますますマルチ化してもいいかもなぁと思うわけです。
ダース・マガリンの視線に怯えながら解説を続ける webnist さん。
会場の越谷市民会館の窓から富士山が見えました。
僭越ながら、僕も WordPress 3.1 beta 2 を使って、マルチサイトネットワークのインターフェースを中心に、どのように変わるのかをライトニングトークさせてもらいました。この記事でも、散々親サイトだの子サイトだのと言っていますが、正確には『サイト』を管理する『ネットワーク』があるのであって、下にぶらさがっているわけではないと考えたほうがよいと思います(特に WP 3.1 からインターフェースからして親子を連想することはないと思います)。誤解のないよう…。
というわけで、2次会・3次会とあれこれ話しましたが、今すっごくマルチ化しちゃおうかなぁと思っています。yorozu さん、webnist さん、ありがとう。
“WordBench 埼玉勉強会 #1218 マルチサイト特集(?)” への1件のコメント
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