映画『アデル/ファラオと復活の秘薬』レビュー


アデル/ファラオと復活の秘薬

アリエッティやらインセプションやら並み居る強豪に押されてあやうく打ち切りになりそうになっていた映画『アデル/ファラオと復活の秘薬』を見てきました。

この映画をみようと思ったのは、映画館で見た前宣伝のポスター。女子版インディー・ジョーンズか、ハムナプトラか、そんなイメージがしていたので見てみようと思っていたのですが、イメージ通りだったのはほんの30分だけ(笑)。それ以外は一切情報シャットアウト。

映画が始まると、なにやら字幕が不思議な感じ。助詞が「of」じゃなくて「de」です。ううーむ、どうやらフランス語っぽい。

タイトルは『Les aventures extraordinaires d’Adèle Blanc-Sec』(アデル=ブラン・セックの大冒険、といったところか)。あれ~?ファラオはどこに行った?

画面ではいろいろな登場人物のことを長々と解説します。この解説が全部フランス語。どうやら、この映画はフランス映画らしい。しかも、なかなか主人公が出てこない。解説長い。とにかく長い。

そうこうするうちに、美術館にある化石の卵からプテラノドンのような怪鳥(プテロダクティルスというらしい)が孵化し、パリの町を跳び回って人々を襲い始めます。このプテラノドン、なかなかリアルな CG。なかなかお金かかっているように見えます。

その頃一方、ということでやっと主人公の女性、アデル=ブラン・セック登場。エジプトの王家の谷にやってきて、なにやらファラオの墓に入っていきます(盗掘?)。壁のボタンを押すと、壁がせりあがったり、天秤に砂を乗せると扉が開いたり、宿敵の(しかも手柄を横取りする)教授が出てきたりと、インディー・ジョーンズのオマージュが出るわ出るわ。

いいよ、いいよー。インディー・ジョーンズ風いいよー、と思っていたら、お話の舞台はパリへと移り、インディー・ジョーンズ風の味付けもアクションシーンも影を潜め、アデルが妹を救うために奔走します。以上、あらすじ。

この映画、何かに似てる、似てると思ったら、そう『トゥルーライズ』に似てるんですよ。コメディ、スラップスティック、アクション、ロマンス。

ストーリーは脈絡なくどんどん展開するし、そのひとつひとつは突拍子も無い上に、常識的に考えてアリエナイ展開だったりするわけですが、全然構いません。トゥルーライズ大好きでしたから。この映画もかなり楽しめました。

そうこうするうちに、エンディング。監督の名前を見て納得。リュック・ベッソンだったんですね。音楽はエリック・セラ。『フィフス・エレメント』以来の黄金コンビでした。

ちなみに、劇中にはアデルが看護婦、コック、看守、シスターと次々と衣装を変えるシーンが出てくるのですが、主演のルイーズ・ブルゴワンは毎日素敵な衣装で登場するお天気お姉さんとして有名だったそうで。そのあたりを重ねてきてるのかも?


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