映画『踊る大捜査線3 』を見てきた


踊る大捜査線 THE MOVIE 3 - ヤツらを開放せよ!

本日公開になったばかりの『踊る大捜査線 THE MOVIE 3 – ヤツらを開放せよ!』を見てきました。前作『THE MOVIE 2 – ベイブリッジを封鎖せよ!』から7年ぶりの続編公開です。なるべくネタバレがどうとかって映画でもありませんが、あまり期待を削がない方向で感想などをレポートしてみます。

コミカルな演出は健在

僕の中で踊る大捜査線というと、シリアスな展開の中にも要所要所にクスリと笑えるネタが大量に仕込まれているという印象です。狙っているところはスラップスティック(ドタバタ劇)だと思うのですが、印象としてはシリアスのほうが強くて感動できる作品と受け止めています。

今回の踊る3はどちらかというとスラップスティックのほうが強く、あちこちで大笑いできました。シリアスか?感動できるか?と言われると、観客だけは知っているオチのせいで、これは感動できるんだろうか?と思えるところも結構あり…。

青島刑事と恩田刑事の名シーンなのに、どこかで誰かがクスクス笑っているということが結構ありました。脚本の罪ですねぇ。

青島刑事と室井警視正との友情のシーンも好きな場面のひとつなのですが、室井さんが出世しすぎで、だんだんとそこは薄まっている気がします。残念。

概ね満足なのですが、それだけに残念なところもちらほら…。

クラッキングの演出は映画的で稚拙

最近の映画・ドラマよろしく、本作も犯人によるクラッキング(コンピューターへの侵入・破壊)が登場するのですが、ネット界隈の方やネットワークに詳しい方なら誰でもそうだと思うのですが、描き方がどうにも映画的で萎えてしまいますね。

金融機関のシステムに外部からアクセスしてクラッキングしたりとか(普通は専用線だからインターネットとつながってないでしょ?)、初めて見るはずの基幹システムに用意してきたプログラムを走らせて乗っ取るとか、いやいやそもそも外部媒体挿入した時点で警告だそうよ、とかね。

仕事柄しょうがないかもしれませんけど、どうにもこういうアラが目立ってしまいました。

雪乃の不在

柏木雪乃は産休、という形で本作には登場していないので、ストーリー上は特段違和感ないように見せられていますが、水野美紀の独立に怒った芸能事務所が出演を許さなかったそうで。

ファンの気持ちを無視した映画関係者の都合というのは腹が立ちますね。

和久さんの不在は埋められていない

いかりや長介が亡くなったため、和久さんの代わりに伊藤淳史演ずる甥っ子の和久伸次郎が登場します。

要所要所で、和久ノートから和久さんの言葉を大声で読み上げるのですが、それがなぜか棒読みで、重みのある言葉を言い聞かせるように優しく伝えていた和久さんにはやはり敵わないですね。

ずっと待ち望んでいた踊るファンは見て損はなし!

などなど不満なところもあるのですが、あっという間の2時間でした。7年間待っていた踊るファンなら、ぜひ劇場へ!

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