このサイトも使っている超高速 WordPress 動作環境である『網元 AMI』が、Amazon EC2 の新しいインスタンス T2 に対応したので、早速移行したのが先週のこと。
それから一週間が経過したので、計測ツール CloudWatch を使ってサーバーパフォーマンスを検証してみました。
T2 インスタンスとは
新しく登場した T2 インスタンスは、バースト可能なパフォーマンスインスタンスと説明され、その名の通り CPU をバーストモードで動作させることができるようになっています。
これはつまり、突発的に CPU パワーが必要になった際にも、その要求にインスタンスが応えてくれると言うことで、ウェブサイト 用途で言えば突然のアクセス急増にもある程度対応できるということ(…になるはず)です。
AWS | Amazon EC2 | Instance Types (右上にある日本語を英語にしてください。執筆時点で T2 インスタンスの説明は日本語にはありません)
2つの t1.micro を 1つの t2.small に
我が家ではこれまで t1.micro のインスタンスを2つ契約していました。一方はこのサイトのホスティングでたまに重くなるくらい。もう一方は嫁のサイト、2つのマルチサイトと4つのシングルサイトをホスティングしており、かなりヤバげ。毎月の請求額は合わせて4,000円くらい。
であるなら、ということで今回これらのすべてのサイトを t2.small インスタンスひとつにまとめてみました。請求額も1年のリザーブドインスタンスを購入し、4,000円より少し安くなるはずのところを狙っています。
もうやめて!t1.micro の HP はゼロよ!
移行前の t1.micro はどれくらい頑張っていたのか、AWS Console にある CloudWatch で見てみました。
このサイトの入っていた t1.micro。100% に張り付いたのは一週間で2回。平均すると20%。変動幅も10〜40%に収まっており、十分戦えていたようです。
続いて、妻のサイトが押し込まれていた t1.micro。
もうヤバいです。平均は70%でしょうか?100%に張り付くことも頻繁に起きています。
「たまに反応しなくなるんだよね」ってそりゃそーだろ!(笑)
ねんがんの t2.small を てにいれたぞ!
t1.micro の結果を踏まえて、t2.small はどうでしょうか。もちろん、このサイトへのアクセスがそもそも快適にはなっていると思うのですが(なってますよね?!)、こちらもグラフでちゃんと(笑)検証。
おおー、平均すると10%でしょうか。t2.small のベースライン性能は20%だそうなので、もう少し余力がある、ということなのかな。
バーストした時にも70%程度にとどまっています。面白いのは、この山がだいたい16時台ということ。…仕事も落ち着いて帰るまでの暇な時間…なのでしょうか?
こちらが CPUクレジットバランスのグラフ。
T2 インスタンスには CPU クレジットという仕組みがあり、端的に言えば非ピーク時の CPU パワーを蓄積し、ピーク時に使うことができます。このクレジットは最大値も決まっており、t2.small では 288。よってグラフの最大値も288を指しています。
インスタンスを起動して一晩寝かせたので最大値まで上昇し、移転作業でやや減少。そこから通常稼働となり、現在では安定しているようです。
あとは来月以降の請求額次第、といったところではありますが、現時点では t2.small を選んだのは正解のようです。
すごいぜ、網元+T2!
“ありがとう t1.micro、こんにちは t2.small” への1件のコメント
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